米の旨みとほのかな酸味のバランス
商品仕様
■蔵元:鳥屋酒造(石川県鹿島郡中能登町)
■造り:純米酒
■容量:720ml
■原料米:五百万石
■精米歩合:55%
■使用酵母:協会1401号
■日本酒度:+3
■酸度:1.4
■アミノ酸度:1.6
■アルコール度:17%
■保管:冷蔵(開栓後は冷蔵庫)
味わい
■甘辛:辛口
■酒質:柔らかくなめらか
■香り:仄かな梨のようなフルーツ香
■味わい:熟成された旨味とほのかな酸味、そして上質な甘味
軽やかな吞み口で呑みあきしない食中酒
飲み方
冷酒、常温、ぬる燗がおすすめ。冷やしていただいても、お燗でも美味しいお酒です。
蔵紹介
1919年(大正8年)創業。銘柄は源頼朝公が愛でた能登産の愛馬「生月(いけづき)」であった故事にちなんだとされています。
冬場に醸す量は1升瓶にして約3万2千本と比較的小さな酒造ですが、看板銘柄「池月」の名は今や知る人ぞ知る存在となっています。
造り手はこの道30数年の能登杜氏・柳矢健清杜氏含め4名の蔵人で、少人数醸造で手づくりに徹して「ふね」で醪を絞ります。
秋の限定酒 ひやおろし
「ひやおろし」とは、江戸の昔、冬にしぼられた新酒が劣化しないよう春先に火入れ(加熱殺菌)した上で大桶に貯蔵し、ひと夏を超して外気と貯蔵庫の中の温度が同じくらいになった頃、2度目の加熱殺菌をしない「冷や(常温)」のまま、大桶から樽に「卸(おろ)して」出荷したことからこう呼ばれ、秋の酒として珍重されてきました。
程よく熟成されたひやおろしは、穏やかな香りとまろやかな味わいが特徴です。また、秋になって味わいが丸みを帯び、酒質が向上することから「秋あがり」ともいいます。
一度火入れのまろやかな味わい
一般的な日本酒では、発酵を止め、風味を悪くする微生物を殺菌し、香味を保つため、「火入れ」という低温加熱殺菌を行います。通常は出荷までに2度・・・貯蔵する前に1度、さらに出荷直前にもう1度行われます。「ひやおろし」は、春に一度火入れを行って劣化を防ぎ、貯蔵後は火入れを行わずに出荷される「生詰め」のお酒になります。
1度目の貯蔵前に「火入れ」するのは、安定して熟成させるためで、冷蔵技術が発達した現在では、「火入れ」をしない生のまま低温貯蔵することも可能ですが、それでは熟成が進まず、秋口に熟成の旨みは出てきません。
2度目の「火入れ」をしないのは、蔵元で適熟させたお酒の繊細な香りや味わいのバランスを加熱によって壊すことなくお届けするためです。加熱により、香りが変化したり、熟成によって馴染んだ味わいが元に戻ってしまうことがありますが、それを避けるためです。
冬に絞ったまま卸した「生酒」がフレッシュな味わいであるのに比べ、「ひやおろし」は二度目の火入れを行わない分、生の味わいを堪能出来つつ、絞りたての粗さが取れ味わいにまろやかな丸みが出てきます。
秋から冬へ、深まる旨味
世界中のお酒の中で、四季の移ろいを楽しめる唯一のお酒が、日本酒です。
寒い冬に造られた日本酒は1年をかけて熟成していきますが、特に暑い盛りの夏を越えると、涼しい蔵の中で眠るお酒は熟成が進み、味わいの成分が馴染んで、旨みが増しまろみを帯びてバランスのよい状態になります。
その熟成の旨みを、もっともよく伝えてくれるのが、この「ひやおろし」です。
穏やかで落ち着いた香りと、まろやかな旨味を特徴とする「ひやおろし」は、旨みののった秋の味覚とお互いを引き立て合う抜群の相性です。
「ひやおろし」のおすすめの飲み方
生ならではの爽やかな味わいを楽しみたい方は、よく冷やしたままの状態で飲むのがおすすめです。
冷やして飲むことで、スッキリとした口あたりと繊細な味わいが際立ちます。
辛口のひやおろしであれば、オン・ザ・ロックでもおいしくいただけます。
ひと夏をかけて熟成されたひやおろしのコクを楽しみたい方には、お燗がおすすめです。
温度帯は40度程の「ぬる燗」。
お酒の旨味を存分に味わえるでしょう。
これはお酒です。20歳未満の方への販売はいたしません。
20歳以上の年齢であることを確認できない場合には、酒類を販売をいたしません。