油与商店店長です。
金華(きんか)さばというのをご存知でしょうか。
金華さばとは、南三陸の金華山(きんかさん)周辺海域で漁獲される脂が乗った大型の真さばのことです。
秋から冬にむけて漁獲され石巻港に水揚げされ、通常の(国産の)さばと比べると身の締りもよく、脂ののりが上質だと言われています。
何故、この金華さばが美味しいのか・・・それは金華山周辺海域が
①オホーツクからの寒流の親潮と日本南岸を北上する暖流の黒潮がぶつかる潮目で北上川からのプランクトンやイワシなどの小魚を好んで食べ成長する
②三陸特有のリアス式海岸による、海流の荒さの海域であり、そこで育つ
ためです。
金華山は、宮城県石巻市牡鹿地区の先端の太平洋上に突き出している山です。
金華山で獲れる金華さばはブランド魚なのですが、そのさばだけでなく、金華かつおと呼ばれる金華山周辺海域で漁獲し石巻港で水揚げされた高品質な生鮮かつおや、金華ぎんと呼ばれる同海域で養殖され清浄殺菌海水、清浄殺菌海氷で処理された銀ざけも、同じくブランド魚として名高いです。
その金華さばを、最近入手しました。糠(ぬか)さばの原料としてではなく、食べる用として(笑)
今回入手したのは、半身状態の塩さばフィーレのものです。
グリルでこんがりと焼きました。
背部分の身質は硬く、甘味が感じられるほどです。一方、腹は程よい脂ののりで、国産の他さばよりジューシー、ノルウェー産のものほどしつこくないといったところでしょうか。
この脂ののりの良い加減は、この海域の餌が良いから、あまり動かない(回遊しない)ためだそうです。そのため、昔から「根つきのさば(動かないの意)」と呼ばれています。
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