油与商店店長です。商品の在庫で、【平ふぐ粕漬け】が少なくなってきたため、急いで仕込み中です。
この平ふぐ、3枚卸しした東シナ海のさばふぐを、さらに開きにしたものです。この形状が平べったくなっているため、そのように呼ばれております。また笹の葉に形が似ていることから笹ふぐ(笹干ふぐ)とも呼ばれることもあります。
昨日は日中、日差しの加減も良く、涼しい風も吹いていたので、絶好の干し物日和でした。平ふぐを天日にさらすことで、旨味の成分の素であるアミノ酸を多く生成し、また水分が少なくなることでその旨味が凝縮するという利点があります。
さらに、乾燥を強めると(水分を少なくするという意)酒粕の味が浸みこみやすいという点もあります。
そして、実際の召し上がる際の歯ごたえが格段に良くなります。天日で干さないものを漬け込むと、粕の水分でふぐが柔らかくなり、上手く包丁でスライス出来ません。仕上がりの商品がべちゃっとした食感になってしまいます。
半日ほど干したあと(この長さは干す量・季節・温度帯でその都度変動します)、こだわりの酒粕【常きげん】で漬け込みます。
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