潮目・潮境~石川の魚が美味しいのは

油与商店店長です。今回は、何故石川の魚が美味しいのか!というお話を。

 

よく社会科で【潮目】というのを耳にしませんか?

 

この【潮目】(または、潮境ともいいます)は、二つの異なる海流が接する境界のことです。この海流というのは、暖流と寒流です。

 

この境界線の両側には互いに性質の違った海水が存在するので,水温,塩分,水色,透明度などの差が大きいものです。

 

さて、この潮境ができる海域は、豊かな魚場となるのですが、それは

 ・二つの海流系の魚が集まりやすい

 ・寒流に含まれる栄養塩が暖流に暖められ、植物プランクトンが繁殖する

ためです。

これは、暖流にはたくさんの魚がいる(寒く冷たい所だと魚も暮らしにくい)一方、寒流には、敵がいないのでプランクトン(魚の餌)がいます。寒流と暖流がぶつかることで、その境目にプランクトンが豊富になります。


それを狙って魚が集まるのです。つまり餌を求めて魚が集まるということです。

 

日本海では、

 ・暖流の対馬海流(九州西方沖に分布する黒潮系の水塊と、東シナ海の沿岸水が混ざ  り合った海水が対馬海峡を通って日本海に流入する暖流)

 ・寒流のリマン海流(間宮海峡付近からユーラシア大陸に沿って日本海を南下する海流)

が北陸沖でぶつかる境目となります。