油与商店店長です。
またまた、漬け込みの報告です。
今回は【平ふぐ粕漬け】
前回ご紹介した【棒ふぐ粕漬け】と違い、【平ふぐ】というものの粕漬けです。
この【平ふぐ】とは3枚卸しした東シナ海のさばふぐを、さらに開きにしたものです。
平(ひら)とは、ふぐが平べったくなっている形状からそう呼ばれ、また笹の葉に形が似ていることから笹ふぐ(笹干ふぐ)とも呼ばれています。
作業の始めは、この平ふぐを天日干しするところからとなります。
これには、日光の陽を浴びせることで旨味を増加させるためという効果のためです。
また、乾燥を良くすることで、漬け上がりの歯ごたえ・食べごたえを良くするのと、酒粕の浸透を強めるためでもあります。
次に干し上がったふぐの開きを1枚ずつ並べ、丁寧に酒粕を塗り込んでいきます。
そこから数か月、低温状態でゆっくりと熟成させていきます。
ふぐの開きの身全体が程よくしんなりとした柔らかさになれば、ふぐ身の中心まで酒粕が浸透し美味しい食べ頃となります。
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