金沢が誇る百万石の歴史・伝統
金沢は約400年前に前田利家公がこの地に城を定めて以来、加賀百万石の城下町と発展しました。
初代利家から加賀藩前田家14代と長きにわたり、金沢は加賀百万石の御膝元として繁栄しました。当時の人口は、江戸、大坂、京都に次ぐ規模であったといわれています。
現在でも城下町の風情が残り、日本三大名園の一つである兼六園をはじめとして、様々な加賀文化が美しく息づいている金沢の街並みは、ゆったりとした時の流れを感じさせます。
金沢の街中には用水がいくつか流れています。それらのゆるやかな流れが金沢の情景と相まって、金沢の風情に潤いを醸し出しています 。
金沢は、城を中心に犀川と浅野川という2つの川にまたがる形で形成されています。芸の街としても有名な金沢には、この2つの川のそばに代表的な茶屋街が3つあります。
浅野川の近くにある金沢で最も格式の高い「ひがし茶屋街」、浅野川に沿った美しい街並みの「主計町」、そして犀川からほど近い、整然とした「にし茶屋街」です。
また金沢は、商人の町としても知られています。金沢城の近くの北国街道沿いは、江戸時代には金沢の経済の中心として栄えた場所です。
そして、日本海に面した港町として栄えたのが金石です。犀川の河口にあり、漁業や海運業で栄えた魅力的な商人の町、金石は北前船交易で巨万の富を得、「海の豪商」・「海の百万石」とも称された銭谷五兵衛の本拠地でもあります 。(油与商店のある港町金石を参照)
金沢が生み出した百万石の食文化の味
金沢の魅力のひとつが食文化です。海にも山にも近い金沢には、新鮮で品質の高い食材が豊富です。
【金沢市民の台所】と呼ばれる近江町市場では、加賀蓮根・丸大根・金時草などの加賀野菜や金沢、能登、加賀の海産物・加工品が揃っております。
約2.8haの敷地におよそ170店の商店・飲食店が軒を連ねております。
近江町市場は、藩政時代から280年もの歴史を誇る【金沢市民の台所】で、今も活気が溢れています。
その金沢食文化を代表するものの1つが、恵まれた素材に時間と手間ひまをかけて生み出される加工食品です。
なかでも、この地の風土・金沢の四季の変化が生み出す発酵食品は、金沢特有のものであり、昔から伝わり今も愛され続けている金沢の味です。